竹を曲げてつくる曲線が目を引く
光悦寺垣は竹を曲げてつくる曲線が美しく、庭の景色のポイントとなる竹垣です。「駐車場と玄関が隣り合っていて玄関が丸見えなので、玄関わきに袖垣が欲しい」とのことで設置をしました。袖垣とは、建物側から庭側へ設置される距離の短い竹垣のことをいいます。
光悦寺垣は曲線がきつくなればなるほど竹の加工に手間がかかります。大抵の場合曲線をつくる下地に塩ビパイプが用いられますが、竹を使って製作しました。竹を細割にして下地に巻きつけていきます。
曲線が特徴の光悦寺垣|垣根によって庭の雰囲気が変わる
菱形模様が美しい光悦寺垣
光悦寺垣の見どころは竹でつくる曲線の他に、割竹を組んでつくる菱形模様です。竹垣は、透かし垣と遮蔽垣に分けられます。透かし垣は、垣の間が空いていて向こう側が透いて見えるもので庭の仕切りに用いられます。対して、遮蔽垣は垣の間が透いていないもので、主に目隠しに用いられます。光悦寺垣は、透かし垣の代表的な作品と言えます。竹が組み合うところを棕櫚縄で結束をして完成です。